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(there's gotta be)More To Life

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劇場版 鋼の錬金術師

 


劇場版 鋼の錬金術師の感想


長いです
ちょっとまじめに語ってます。

ということで「すでに映画をみた方」
もしくは
「この映画に不満を持ってる方」に特に読んでもらえたらと思います。

では反転をば・・・。



とりあえず一回目を観た感想は
「アニメのハガレンらしいな~」って感じでした。

「せっかくの映画だからこんなのやりたい」とか
「これ伝えなあかんやろ!」みたなことを
ぎゅうぎゅう詰め込んだといいましょうか・・・

展開やアングル、描写にらしさがちゃんと出せてる印象でした。
総合的に100点に近いです。



あまり他人の批評は気にしないタイプなんですが
酷評が目についたんでちょっと驚いてます
Σ(゚д゚lll)ガーン

まぁわかりますけどね、その気持ちも。


なんでもそうなんですが
みんながみんな喜ぶ作品というものは
無いに等しいと思いますし

特にこういったテーマ性の濃い作品は
賛否両論
ガチンコバトル「朝まで生討論」向きな作品だと思ってます。

私にとって良かったという点は
この作品について思い思いに語れるくらいに
まさに中身のあるものに仕上がってたという点です。
(その人にとって良かれ悪かれ)
賛否両論も監督の狙いのような気もします。


この劇場版では多くのキャラが亡くなってしまいます
私もおいおい!と思ったんですが
私的見解ですが無理やりこじつけてみました。

イズミの死は、時の流れ・アルの成長を意味し、結果アルの無謀に近い行動にはっぱをかけている。
ウィンリィも言ってましたよね?

ラース(&グラトニー)の死は、本来居るべき場所へ帰りたいという思惑とアルの思惑が合致し扉を開く鍵になる。

ホーエンハイム(&エンヴィー)の死は、父親として子供に道を示す、それぞれに贖罪の意味も含まれていて、結果的に世界の歯車を加速させてしまう。
というかホンマに死んだんかなって気が・・・。

ハイデリヒの死は・・・アルが現実世界で暮らす為に・・・いわゆるドッペルゲンガーみたいなもので、同じ世界にアルとハイデリヒは存在出来ないみたいな感じで。皮肉ですが。



結末からメメントみたいに逆方向で考えていけばすべてはかっちり当てはまっちゃうんですね

どれかひとつ欠けてもダメなんです


それぞれのキャラの思惑が歯車になって
緩やかに回っていて
それがあるきっかけで
一気に加速して・・・そんな展開でしたね


兄弟スキーには最高な映画よな~と思われるかもしれませんが、そうでもないですよ

たしかに脳内HAPPYですけども、違うんです!


アルの記憶が戻るんですがものすごい
おいしいタイミングです。

もし
兄さんが錬金術世界に居るときに記憶が戻っていたら・・・
アルは兄さんの言う通り、錬金術の世界に残って扉を壊していたと思います。

今まで自分達が経験してきたことを踏まえ
そして今回自分の思惑がきっかけで扉が開き大惨事になったことを考えればアルは残ると思いますよ。

んでまた離れ離れっすよ ( ´Д⊂ヽニイサーン
私が予想してたのはこの展開でした。
離れ離れになってもお互いは満足なんです

だって
お互い生きているってことがわかったんですもん
だから兄さんもアルも躊躇せず扉を壊す・・・と思ってたのに!

しかも兄さんは
錬金術世界そのものには執着してなかったように思えます、ただ「アル・・・」みたいな。



なのに簡単に飛びのるなっアル!!(笑)



飛び移って鎧に身を潜めて
兄さんを追いかけることが出来たのは
記憶がないから出来たとんでもなく無謀な行動だと。



アルにとって故郷を失い
現実世界で記憶が戻って兄さんと生きていきます。


記憶が戻ることは必ずしも幸せとは限りません

兄弟そろって消えることのない
贖罪の日々がまた続くわけなんすよ?


でも兄弟そろってることで
お互い支えあえるわけなんですけどね。

見知らぬ世界で
お互いが唯一の安息なわけです
こんくらい許してやってください。




兄さんは現実世界でアルを得ました。

代償は・・・
兄さんを今まで支えてくれた
ここまで導いてくれた大切な人々じゃないでしょうか?



彼らは彼らが生きることになる
この新しい世界で二人ぼっちなわけなんです。
(なんか無理やり和訳したような日本語(笑)



というわけで
私なりのこの映画のくくりかたでした。
だからハガレンらしいなぁ~と思ったんですよ


映画の批評だけじゃなくて
人それぞれいろんな考えや意見があるんです。
だから人と接するのがおもしろいんですよね
あぁこんな考え方もあるんだな
こんな見方もあるんだなと。

でもこれを「恐怖」といったエッカルト
すごく印象的でした。


いつの時代も世界も一緒なんですね。









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